★愛玉先生の中国語ネイティブ化計画コラム
商売上手の多い中国ですが、店頭や広告で見かけるキャッチフレーズにも力強いアピール力に富んだものがよく見られます。簡潔でインパクトのある言い回しは中国語の得意とするところでもあり、こうしたキャッチの類は、中国語学習者にとってなかなか勉強になるものが揃っていますので、ふだんから注意して見ておくとよいかもしれません。今回は、その中から日常会話にも応用できる「売れ筋」という意味のボキャブラリーをいくつか取り上げます。

まずはとても中国らしい言い回し「抢手(qiǎngshǒu)」。「抢」には「ひったくる、奪い取る」「我先に争う」という意味があります。この語感から分かるように、抢手とは、「人々が競って買い求める」、つまり「売れ筋の」という意味です。売れ筋商品は「抢手货(qiǎngshǒuhuò)」、その他にも「抢手人才(qiǎngshǒu réncái=引く手あまたの人材)」「抢手专业(qiǎngshǒu zhuānyè=人気の専攻科目…就職の際に企業から採用されやすい専攻科目)」などにも使えます。まさに“煽り”感あふれる言い回しです。

次に「招牌(zhāopái)」。こちらは「呼びものの」「イチオシの」といった意味合いです。「招牌」というのはもともと、屋号や商号を占めす看板を指します。「牌」というのが看板という意味ですから、文字通り、「人を招きいれる看板=集客力のある目玉」のことです。「招牌产品(zhāopái chǎnpǐn=看板製品)」「招牌服务(zhāopái fúwù=店が目玉とするサービス)」、また数年前のヒット曲で「招牌动作(zhāopái dòngzuò=キメのポーズ)」などというのもありました。

近年よく使われるのは「主打(zhǔdǎ)」。「1番手の」「メインの」「売れ線の」「強力レコメンドの」といった意味の、もともとは音楽用語でした。例えば、アルバムの収録曲で最も売れそうな楽曲、特にシングルカットされる楽曲を指して「主打歌曲(zhǔdǎ gēqǔ=メイン曲)」などと使います。「主打菜(zhǔdǎcài=看板メニュー)」「主打栏目(zhǔdǎ lánmù=看板コラム)」「今日主打(jīnrì zhǔdǎ=本日のレコメンド)」など使用範囲はさまざまです。

その他に「热销(rèxiāo)」「畅销(chàngxiāo)」「热卖(rèmài)」など、どれも「よく売れる」という意味で使われます。文字通り“アツイ”言い回しで、中国のお国柄がよく表れています。

では、最後に例文を。

这种产品在中国市场上很抢手。

Zhèzhǒng chǎnpǐn zài zhōngguó shìchǎng shàng hěn qiǎngshǒu.
この手の商品は中国マーケットでは飛ぶように売れる。

我向你推荐我们的招牌商品。

Wǒ xiàng nǐ tuījiàn wǒmen de zhāopái shāngpǐn.
当店の看板商品、強力にお勧めしますよ。

这张专辑的主打歌叫做××。

zhèzhāng zhuānjí de zhǔdǎ gē jiàozuò××.
このアルバムでメインの曲は××だ。
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