★愛玉先生の中国語ネイティブ化計画コラム
冬から春にかけての季節の変わり目、中国ではとくに体調不良を起こしやすい季節です。とうのも、この時季は「黄砂(沙尘暴/ shāchénbào…直訳では“砂嵐”の意)」が吹き荒れるため、呼吸器系をやられてしまうことがどうしても多いのです。病院のお世話になることも多いかと思いますが、今回は2回にわたって、病院診察時に覚えておくとよい語彙や、症状を説明する表現などをご紹介します。

「病気になる」ことを広く一般に、中国語では「生病(shēngbìng)」と言います。「風邪をひく」は「感冒(gǎnmào)」と「伤风(shāngfēng)」の2つの表現がありますが、前者は西洋医学での風邪、後者は東洋医学での風邪であり、後者は比較的軽微かつ冷えなどに起因する呼吸器感染の風邪を指すようです。インフルエンザは「流感(liúgǎn)」と言います。

中国の病院では、まず「外来病棟(门诊部/ménzhěnbù)」で「受付(挂号/guàhào)」を済ませます。これは日本の病院と違い、会計や薬の受け渡し場所とはまったく別の窓口が設置されていますのでご注意を。診察後は血液検査などのために「検査室(体检部/tǐjiǎnbù)」に回されることもしばしばです。「会計(收银处/ shōuyínchù)」で支払いを済ませたら、「薬局(药房/yào fáng)」で薬をもらいます。どんな症状の場合でもたいてい「一般の薬(西药/xīyào…西洋医学の合成薬)」と「漢方薬(中药/zhōngyào)」の両方が出されますが、薬局がそれぞれ別に設置されていることもあります。

なお、日本人にとっては少々抵抗があると思うのですが、風邪で診察するとよく行われる処置には「血液検査(抽血/chōuxiě)」「注射(打针/dǎzhēn)」「点滴(输液/shūyè)」があります。

では、診察時に知っておくと便利なフレーズをご紹介します。

如果需要打针的话,请使用一次性注射器。

Rúguǒ xūyào dǎzhēn de huà, qǐng shǐyòng yīcìxìng zhùshèqì.
注射をするならディスポーザブルの注射器を使ってください。
※都市部の病院では常識になっているとは思いますが、血液検査や注射など、身体に針を刺される機会は多いので、使い捨ての針が使用されているかどうかは必ず確認してください。目の前で製品の袋を破るところを見せてもらうと安心でしょう。「使い捨て」を意味する「一次性」は「抛弃型(pāoqìxíng)」とも言うことがあり、ディスポーザブルの「マスク(口罩/ kǒuzhào」や「コンタクトレンズ(隐形眼镜/ yǐnxíng yǎnjìng)」にも応用できます。

我对抗生素有过敏。

Wǒ duì kàngshēngsù yǒu guòmǐn.
わたしは抗生物質にアレルギーがあるのです。
※「抗生素」は抗生物質です。中国の病院はやたらと抗生物質を処方することが多いように思いますが、抵抗のある方は申し出た方がいいでしょう。「过敏」は「アレルギー」のことで、「对○○有过敏」で、「○○に対してアレルギーがある」となります。

不好意思,请不要开中药,我不太习惯喝。

Bùhǎo yìsi, qǐng búyào kāi zhōngyào, wǒ bútài xíguàn hē.
すみませんが漢方薬は出さないでください、あまり飲み慣れないので。
※中国で病院にかかるとほぼ100%と言っていいくらい出される漢方薬ですが、日本人にとっては非常に飲みにくいものです。「开药(kāiyào)」は「薬を処方する」という意味で、「不习惯+動詞」は「~することに慣れていない、~することを受けつけない」という意味です。同じく「動詞+不惯(búguàn)」も使えます。この場合は「喝不惯」になります。
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