★愛玉先生の中国語ネイティブ化計画コラム
今回は、第2回のコラムでも取り上げた「そり舌音」発音のコツについて、もう少し研究を進めます。英語の「r」を発音する要領で舌を巻きあげて発音しますが、これは日本語の中に存在しないので、日本人にとってはやっかいの種です。しかしながら前回でも触れたように、このそり舌音を100%正確に発音できる中国人は一部の北方出身者を除いて、実際のところそれほど多くはないのが現実です。ここでは、中国人の多くも苦手とするそり舌音を完璧にマスターすることを目的としません。「正しい発音」よりも「言い易く」「通じ易く」「ホンモノっぽく聞こえる」コツをご紹介します。

今回は、前回で触れられなかった「r」の発音について。ピンインでは便宜的にアルファベットの「r」を使用していますから、先に述べたように「rの発音=英語の“r”と同じ」との先入観をお持ちの学習者も多いと思います。しかし正確に言えば、これは正しいと言えません。英語の「r」は舌を丸めたまま口の中のどの部位にも触れず、宙ぶらりんの状態で発音されるためマイルドな響きを持っていますが、中国語の「r」はもっとシャープで勢いのある音になります。

中国語の「r」は、丸めた舌と口蓋(口内の天井部分)の間にできた狭い隙間から、勢いよく息が吐き出されます。こう言うと少し難しい感じがしますが、要は英語の「r」よりも巻きが少ないためか、舌の「宙ぶらりん感」が弱く、舌先はやや口蓋にくっつきそうな位置に来ます。この位置で発音できると、「r」の音にはかすかに「ズズズズズーッ」とお茶をすするような摩擦音が伴います。「r」の発音が苦手な方は、この特徴をうまく生かして発音してみましょう。たとえば、「ri」は「ヅー」、「rang」は「ザン」、「rong」は「ゾン」という音をイメージして発音します。実際、中国でも一部の地方出身者にはこういった発音をする人がいます。筆者も、「你是日本人吗(nǐ shì rìběnrén ma)?」と尋ねられて、実際には「ニー スー ヅーベンゼン マ?」と聞こえた経験が何度もあります。
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